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ついに出産!

この記事は5日の出来事を、退院後に記載したものです。

破水から24時間経過。。。

4日未明に入院し、日付が変わって5日の未明(破水後24時間経過)になっても、まだまだ子宮口は開く気配がありません。この陣痛4分置き、子宮口2センチが永遠に続くのではと思われ、あらゆる意味で気が遠くなります。痛みが本格化してきた昨日の昼過ぎから約12時間、夫もずっとそばにいて痛みと戦ってくれます。

幸いな事は、破水してからずっと羊水は流れ続けているものの(すでに産後に使う用の産褥パッドLサイズは大半使用してしまった)、胎児が苦しそうな状態ではないという事。数時間おきにNSTで胎児の状態をモニタリングしますが心拍数はやや高いものの160〜170くらいで推移していました。

その後も、夜中から明け方まで、ひっきりなしに襲ってくる痛みに耐えていましたが、次第に耐えきれない感じになってきて、気付いたらすごい大声で叫び続けていました。結局夜が明けるまで4分おきの陣痛は変わらずで、だいたい30秒から1分くらいの激痛の後、3分くらいの小休止という感じで進んでいたのですが、明け方近くなると自分も段々わけがわからなくなってきているのか、(NSTでは張りが示されてない時間も)ずっと激痛が続くという感じで痛みに苦しみ続けているような状況でした。どんな痛みかっていうのも筆舌に尽くしがたいですが、柔らかい巨大なハンマーが骨盤の中からフルスイングで叩き続けている!?ような感じでした。叫ぶんじゃなくて呼吸法で痛みを逃せとか言いますけど、もうそんな事考えられないくらい痛くて、かといって叫んだ所でやはり痛くて、このまま身投げして楽になりたい、と本気で思うくらい本当にしんどかったです。それでも助産師さんからの、赤ちゃんに酸素を送る事ができるのはお母さんだけ、という叱咤激励に、赤ちゃんに酸素を送らなくては!という使命感だけで、叫びを堪えつつ何とか息を長く吐き、長く吸い、をくりかえしていました。母親が痛みと戦ってる時は赤ちゃんも戦ってるんです、ってのはわかるけど、本当に痛い時はそれどころじゃない・・・

夫も一晩中私の腰を押したり、飲み物を与えたり、献身的に助けてくれました。

夜が明けて。

朝6時の内診で子宮口は5センチ程度に。全開の10センチまでやっと半分、でもまだ半分。一体産まれるのはいつになるんだろうか、と途方に暮れます。しかしその時の羊水は緑色に変化していました。破水から約30時間経過し、胎児が便をしたようです。こうなると急激に胎内の環境が悪くなってくるので早く外に出す事が重要になってきます。8時に医師の診察があるのでその時に今後の方針を仰ぎましょう、もしかしたら帝王切開になるかもしれません、と言われました。もう今すぐにでも腹を切ってくれという言葉を飲み込みつつ、もうすぐこの痛みから解放されるかもしれない!という希望の光が見えてきました。ただ、手術の可能性を考えて朝ご飯無し、水分も無しですと言われ、ちょっとしゅんとした自分がいたのでした。こんな激痛の中でも食欲がある自分って・・・

そして激痛に耐えつつ迎えた8時の医師の診察。内診するもやはり子宮口は5センチ程度。ねぇ手術でしょ、今すぐ手術したほうがいいでしょ、と全身で訴える私を横目に、母子ともにまだ大丈夫そうだから陣痛促進剤入れて様子見ましょうか、という医師の非常なお言葉。まだこの痛みと戦わなきゃならないわけ?もう楽にしてくれてもいいんじゃないの?と絶望感に襲われる私。それでも緊急帝王切開になる可能性が高いので、陣痛促進剤使用同意書と合わせて、手術同意書、輸血同意書、輸血後感染の同意書などに、朦朧とする意識の中で次々にサインしました。後から見てみると恐ろしげな副作用や危険性が示された同意書だったのでびっくりしました。

陣痛促進剤投与!

同意書にサインした後にすぐに点滴の準備がされ、陣痛誘発促進剤(オキシトシン)が投与されました。点滴が始まると程なくして、今までとはまた違った痛みが、今まで以上の激しさで襲ってきました。何というかどうしようもないくらい股から何かが出てきそうなのです。よく言うウンチが出そうな感じでしょうか。もうどうしようもないくらいの巨大なウンチが骨盤を割って出てきそうな感じです。私も例に漏れず、夫に頼んで全力でテニスボールを肛門に押し当ててもらいました。

どうやら陣痛促進剤がうまく効いたようで、10時頃には子宮口最大の10センチに到達し、バタバタと分娩室へ移動する準備が始まりました。もう我を失う程の痛みできれぎれになる意識の中、早くいきみたい、今すぐ出して楽になりたい、とはやる気持ちが抑えきれません。ほとんど1分とか2分の陣痛の痛みの合間をみて、文字通り分娩室に駆け込み、分娩台によじ登りました。一晩寝ずで同じくヘロヘロになっている夫も、分娩台の横で最後の声援を送ってくれました。

そして出産!

あれだけ想像しては怯えていた出産でしたが、はっきり言って陣痛の痛みと果てしなさに比べたら何のその。できれば避けたいと思っていた会陰切開も何のその(本当にパチンて切っても痛みなんて感じなかった)。陣痛の波に合わせて、ウンチを出す要領で全身の力を振り絞っていきみました。いきむ事10数回、やっと我が子と対面する事ができたのでした。3542gの頭の大きな男の子です。時間は午後0時10分。破水から約36時間経っての誕生です。本当に息子も頑張りました。

 

 

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