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この記事は退院後に記載したものです。

念願の母児同室

前日から一転、睡眠不足で3日目の朝を迎えました。

息子の状態も安定していることが確認され、やっと念願の母児同室を許されました。一緒にお昼寝だーと思ったのは甘かった・・・泣き続ける息子を抱え、ほとんどの時間を授乳室で過ごしました。抗生剤と鉄剤の点滴が夕方になってやっと外れたものの、座ることすらままならないお尻と傷だらけの乳首を抱え、食事の時間すらろくに取れず、泣き続ける息子と向き合い続けました。まさに満身創痍。

昼間がこんな感じなら、夜もこんな感じ。息子を乗せたコット(赤ちゃんを乗せる車輪付きの台のこと)にしがみつき、寝不足と痛む股の傷のせいでヨロヨロとした足取りでベッドと授乳室の間を延々と往復する様子はまさにゾンビ。

相変わらず、授乳するも母乳は出ず、最終手段のミルクを足してようやくしばしの仮眠を取る状況。泣き続ける息子に向き合っていると、こんな私にこの子を育てていけるのだろうか、という不安に襲われます。そして、私に育児は無理なんじゃないか、この子を産んでしまったのは間違いだったんじゃないか、この子をかわいいと思えないんじゃないか、とまで思うしまつ。今まで新生児室で看護師さんに世話されていたのに、急に私がお母さんだよなんて言われてもこの子には受け入れられないんだろうな、なんてうまく産めなかった自分を責めたりしました。

それでも、心の中では何と思っていたとしても、この子は私が育てていかなければならないのです。歯を食いしばりつつ(本当に)、痛みに耐えながら何度も授乳を続けました。看護師さんの「今日の苦労は必ず明日につながるから」という言葉を信じて、息子と過ごす夜は更けていきました。