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3人目妊娠発覚から稽留流産までのことはさておき、本日、手動真空吸引法(MVA)手術を受けました。(これを書いている今、術後で病室のベッド上です)明日退院予定ですが今日受けた手術の流れ、感じたことを残しておきたいと思います。

8:30過ぎ 病院到着、入院同意書提出、入院病棟に案内される。コロナ禍なので付き添いの夫とは一旦ここでお別れ。再度手術予定時刻前に来てもらうことにする。(子供たちはいつも通り保育園。)長男、次男を産んだ思い出の産院。まさか3回目、こんな形で再度訪れる事になろうとは思ってもいなかった。新生児がいると精神的に少しきついかもなーと思ったけどまさかの新生児いなかった…(なんと産科は今年3月に閉じたそうで…コロナ禍と少子化で採算取れなくなったからだそうです…そんなことも知らずに3人目もここで産む気満々でした。)逆にそれ以外の入院患者がめっちゃ多くてビックリ。6人部屋の6人目だった。他の部屋もかなり埋まってる。そしてなんといっても高齢の方が多い。隣の部屋でちょっとボケ入ってるおばあちゃんがずっとギャーギャー騒いでて、思わず怯む。若い人は私以外に1人しかいなかった…産科のない婦人科ってこんな感じなのか…と思った。

9:20 PCR検査、鼻に棒入れるやつ。コロナの検査は初めて。グリグリされて鼻痛い。

9:45 外来病棟まで移動して内診。中の子は7mmくらい、週数的には6週くらいの大きさで心拍もなく成長は止まってるそう。胎芽というのか、2頭身の小さな影がかろうじて見えた。その心臓は動いた事はあったのだろうか。もしもっと早く受診していたらその拍動を見てやることはできたんだろうか…などと思う。子宮内はかなり出血してて今まで何も出てないのが不思議なくらいだと言われた。このまま自然排出を待てば痛みも出血も相当なものになることが予想されるから、やはり手術が最善だと思うと再度の説明を受けた。そのまま予定通り子宮口を広げる棒状のスポンジ、さらに水を含ませたガーゼを入れてもらう。入れるときの痛みは特になく、ぐいぐい押される感じだけがした。中に入ってしまうと何も違和感がなかった。ただ、歩いたり動かしたりするたびに水のガーゼが絞られるようで、おまたに冷たさを感じた(最初出血かと思った…)おりものシートだけでも当てとけば良かったと少し後悔した。

10:00 病室に戻り、入院計画の説明、手術同意書提出、身長体重をはかり、手術衣に着替えた。手術衣は厚手のタオルガーゼみたいな生地で赤ちゃんの着る紐で結ぶ長肌着みたいなもの。手術衣の下はブラなしパンツのみ。結構スースーする。手術前に水を飲めるのが10時頃までと言われていたのでちょっとだけ水を飲む。

10:30 点滴の針を刺され、水分補給の点滴が開始。(これで水飲まなくても脱水にならない。喉は乾くけど)PCR検査の結果がまだ出てないのにここまで進めていいの…?と思いながら、準備はどんどん進んでいく。とりあえず手術の時間までベットでゴロゴロしながら待つ。

11:00 薬剤師さんが薬の説明に来る。

11:30 昼食の時間、他の人たちは食べてるけど自分は食べられなくて悲しみ。ひたすら空腹に耐える。

12:00 PCR検査結果が陰性と伝えられる。ここで陽性だったらどうなるんだろうなどと思う。麻酔の先生の説明を受けに行き、麻酔同意書を提出。ここまで全く痛みなし。ちゃんと子宮口は開いてるんだろうか…と若干不安になる。

14:00 手術が14:20に決まったので準備するように言われる。トイレを済ませて、渡された紙パンツに履き替える。この時、パンツにうっすらピンクの水が付いていた。ついに来たかとちょっと動揺した。(おしるしきた!みたいな気持ち)

14:15 看護師さんに連れられて歩いて手術室に移動。直前に来て待機していた夫に行ってくると言って手術室へ。(夫は一応手術中に何かあったときのために居る)

14:20 手術室に到着して簡単に挨拶した後は、もう何かを考える隙がないくらいの速さで事が進んでいく。髪を縛るように言われ、キャップをかぶせてくれる。言われるがままに手術台に寝そべると、台はなんだかあったかくてフワフワして気持ちがいい…看護師さん3人がかりくらいで物凄い速さで必要な器具をとりつけていく。心電図、血圧計、酸素濃度の指につけるやつ、酸素マスク。最後に手足が台から落ちないようにと軽く紐で拘束される。本当に手際が良くて、全ての動きに無駄がない。手術の医師が挨拶してくれる。麻酔の先生にこれから麻酔入れますね、と言われる。腕に冷たい液が入ってくるのを感じる。看護師さんが左腕をさすってくれている。もう1人の看護師さんは右肩の辺りをトントンしてくれる。急に不安になって泣きそうになる。どこを見ていればいいのかわからなくなって、泣いちゃダメだ…と思ったあたりで意識がなくなる。

??⁇ 名前を呼ばれて起こされる。手術中だったということすらすっかりわからない。気持ちよく寝てるんだから起こさないで…と声にならない声で言って二度寝する。

15:10 1回目に起こされた時からどれくらい時間が経ったのかわからない。2回目に起こされてやっと今自分手術中だったんだ、と思い出して目が覚める。その瞬間喉に入っていた管が抜かれる。あ、今喋れるようになったと気づく。でもひどく喉が乾いて声がかすれる。手術台に縛りつけられてたはずなのに、手術室の外の待機場所みたいな所でベッドの上に寝かされていると気付く。終わったんですか、うまくいったのですか、今何時ですかとか聞いた気がする。体が重くてベッドにへばりついてるみたい。腕を持ち上げることすらできない。すぐにまたぼんやりしてくる。病室に移動しますねと言われてベッドごとガラガラ移動する。とにかくボーッとしてた。

15:15 待機してた夫に声をかけられるもまだボーッとしてた。すこし会話した気がする。夫とはここでお別れ。手術室へ行く前と終わった後少し会えただけ(コロナ禍だから仕方ないね。)病室に戻り、看護師さんにこのまま2時間安静ですと言われる。とにかく眠たくて、このまま寝てしまっていいですか?とか聞いた気がするけどそのまままた眠る。

16:15 看護師さんが様子を見にきてくれたタイミングで目が覚める。術後1時間経過したと聞かされ、もうそんなに経ったのかと驚く。出血の様子を確認される。あまり血は出てないが、ナプキンを取り替えてくれる。腰は持ち上がるかと聞かれて腰を持ち上げることができた。会話してるうちにだんだん意識がはっきりしてくる。これまでのところ痛い場所はどこもない。足や腕もさっきよりも持ち上がる。もう大丈夫そうじゃんと思って起き上がろうとするが、そういえば2時間安静だった!と気づき思いとどまる。そのあとはもう眠る気にならず、とりあえず暇なのでスマホを見たりする。

16:45 だんだん仰向けで寝転がってるのが苦痛になってくる。下腹部に軽い生理痛程度の痛みが出てくる。左手の人差し指が蒸れて仕方ない、酸素マスクがほっぺたに張り付いて不快で仕方ない、エコノミークラス症候群予防の両足を圧迫するやつを外して足をバタバタしたい、右腕の血圧計のビリビリが袖に引っかかっている、寝返りを打ちたい。ちょっとずつ体を動かして気を紛らわす。

17:15 術後2時間が過ぎたので、看護師さんが来て酸素マスクなど、点滴以外を全て外してくれる。当日はシャワーができないとのことで暖かいタオルで体を拭く。蒸しタオルで顔を拭けたのがすごい気持ち良かった。手術衣から持参したパジャマに着替える。持ってきた生理用パンツとナプキンもこの時つけた。弾性ストッキングを履く。そのあと看護師さんと一緒に廊下を一往復して問題なさそうなのでもう自由にしてていいですよと言われる。
手術後の出血がどの程度なのか予想がつかなかったのでいろんなサイズ(オムツタイプからおりものシートまで)持ってきていたのだけど、出血量的には普通の昼用でも良さそうだったけど、寝っころがってるので夜用サイズが安心かなと思った。

18:00 夕食を食べる。美味しい!空腹が一番の調味料とはこのこと。

19:50 子宮収縮と抗生剤の入った点滴が終わる。点滴の針を取ってもらって完全に自由!

20:30 子宮収縮と抗生剤の飲み薬を飲む(本来夕食の時に飲むものだけど点滴をしていたので)

そのあとはスマホ見たりこのブログ書いたりしてます。なかなか1人で過ごせる夜はないので精一杯エンジョイしてから適当な時間に寝るつもりです。明日の朝、退院診察を受けて問題なければ退院です。

退院後の話

稽留流産手術その後