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こんにちは。先日、緊急事態宣言の最中に2泊3日の温泉旅行に行ってきました。その時ちょっとしたしょうもないトラブルがありまして、結果的には何もなくて本当によかったんですが、一歩間違えてたら大事になってたかもしれない話を自分への戒めも込めて書いてみます。

ところで外出時、子供の保険証や医療証は持っていきますか?当然持ってる?ですよね…実は私、今回の旅行に子供の保険証や医療証を持って行ってませんでした。車で3時間程度の距離だし、たった2泊だし、病院にかかることなんてなかろうと完全に油断しまくってました。持ち物を減らしたい、持っていって紛失するリスクの方が怖い、という気持ちもありました。でも事故や怪我はどんな時でも起こる可能性があります。また、本当に病院に行きたい時が訪れた場合、後で行こう…とすることはできません。もし遠出する場合は子供の保険証や医療証は必ず持っていくようにしましょう(自戒を込めて)。

子供が頭を打った!!医者に行く?どうする?

本当にしょうもない話なんですが、事件(事故?)は旅行2日目に起こりました。レジャー施設で思いっきり遊んで、17時過ぎに旅館に到着。車を駐車場に停めて、夫は寝起きでご機嫌斜めの長男を抱っこして、私は両手に荷物を抱えながら(荷物はそれほど多くないので頑張って一回で全部運ぼうとした)次男を乗せたベビーカーを押して、旅館の入り口に向かいました。しかし入り口前には階段が…スロープもない…おじいちゃんドアマン(検温と消毒だけで荷物を運ぶ素振りなし)によると館内も階段が続くとのことだったので、とりあえず子供と荷物はその場で夫が見ておいて、私がフロントでチェックインの手続きをして、その後ゆっくり荷物と子供を運ぶという作戦でいくことにしました。そして私がチェックインを終えて夫と子供のもとに戻ってみると長男が大号泣しているではありませんか。聞くと夫の背中から落ちて頭をコンクリートの地面に打ったと言う。
背中から?落ちた??なぜ???
私が手続きをしている間に、消毒おじいちゃんとムロツヨシ似のホテルマン(責任者っぽい感じ)が荷物を手伝ってくれるというので少しでも歩みを進めておこうと思って、長男をおんぶしながら次男の乗ったベビーカーを階段の上にあげようとしたとのこと。寝起きの長男はめちゃくちゃ機嫌が悪く、歩きたくないと駄々をこねまくっておんぶしてもらって、挙句調子に乗って手を離して落ちたらしいです。頭からダイレクトに地面に落ちたわけではなく足をついた後に後頭部を打ったようなですが、それなりの勢いはあったはずなので少し心配です。
はぁー…一体何余計なことやってくれちゃってるの…激怒しそうになりつつも、怒ったところで仕方ない。幸いにも頭からの出血はなく、号泣こそしているものの正気はありそうなので長男を抱えてとりあえず部屋に移動することにしました。(そこで詳しく聞いたら階段を使わないで部屋まで行ける非常口を案内してもらえた。それを先に言ってくれ…)
部屋に到着して少し落ち着いて、長男の様子を注意深く観察してみたのですが、なんか様子がいつもと違う気がする。これは疲れて眠いだけなのか、頭に何か異常があってトロンとしているのか、いまいち判断がつかないのです。頭を触ってみると少し腫れてるような気もする…どんどん不安になってきます。
一応病院行っとこうか?…でももう18時まわってるし多分時間外だし、こんな片田舎だし(失礼)、てか子供の保険証持ってきてないよ⁉︎どうしよう行ったら10割負担じゃん…そうこう考えてるうちに長男が手遅れの事態になったらどうしよう…冷静を装ってはいましたが今思い返すと完全にパニックでした。
頭を打ってからすでに30分くらい経過していました。どうしよう…迷うくらいなら…やっぱり病院行っとくか。行こう!
とりあえず近くの病院を紹介してもらおうとフロントに電話してみました。
「さっき玄関で頭を打った〇〇ですが、やっぱり病院を受診したいと思うのですが、最寄りの病院を教えていただけませんか?」
フロント「ここから車で5分ほどの場所に〇〇診療所があります。私どもと提携している病院です、こちらから電話でお繋ぎもできますがいかがしますか?」
「(あ、さっきのムロツヨシだ)診療所ですか…では今から受診可能か、ホテルさん経由で聞いてみてもらってもよろしいでしょうか?(急によそ者が時間外に電話かけるより話早く進みそうだな…事故の状況はムロ氏の方がよくわかってるし)」
ムロ氏「わかりました、では出発前にフロントに寄ってください。診療所の場所などお伝えします。」
長男の落下場面にちょうど居合わせたのがムロツヨシで、私がフロントに電話した時に出てくれたのもムロツヨシで、このムロツヨシが非常に頼りになる人だったのは本当に幸いでした。
そうしてムロ氏の指示を受けて5分ほど農道を車で飛ばすと山の麓の診療所に到着しました。辺りは既に真っ暗、イノシシでも出てきそう。だけど診療所は診療所というイメージとは程遠い立派な病院でした。
看護師さんが玄関で待ち構えていてくれました。
看護師さん「先生、いま向かってるきてるとこなんでちょっと待っててくださいね〜」
「すみません…(こんなことで先生を時間外に呼び出してしまった…申し訳ない…)」
そしてしばらくすると医師が到着。おばちゃん先生でいかにも頼りになりそうな感じです。この辺一帯の地域医療を支えている立派なお医者様なのだろうなぁと勝手に想像。
その場でササッと問診、触診、目に光を当てたり目や体の動きを一通り調べて、
おばちゃん先生「問題なさそうですね。」
やっとホッとしました。
それは10分にも満たない診察でしたが、時間外の受診で保険証無しとなると、支払いは手持ちの現金で足りるだろうか…と内心ビクビクしていたのですが、10割負担で5,000円弱でした。後から返ってくるとはいえ、やはり持つべきものは保険証…と強く思いました。
そしてホテルに戻ると、頭を打ってから1時間程度しか経ってなかったのでした。
その後、長男は何事もなかったかのように夕食をモリモリ食べ、部屋で暴れまわって下の階の宿泊客からのクレームを受け、ムロ氏からも「元気で何よりです」と言われ、大変恥ずかしい思いをしたのでした…本当に大迷惑なお騒がせ家族になってしまった(反省)。

反省と教訓

1 遠出の時は家族全員の保険証、医療証を必ず持っていく。

宿泊を伴わない外出でも、車や電車で数時間かかる距離(すぐに保険証を取りに戻れない距離)なら保険証関係は持っていくべきだと思いました。そして病院はまだキャッシュレスが進んでいません。医療証は都や県を跨ぐと使えず、後日請求になるので必ず2〜3割の支払いがあります。田舎だと近くのコンビニで現金をおろす…ということもできない場合もあるので、そういう時のためにも旅行の時は少し余裕を持って現金を持っておいた方がいいと思いました。保険証は大人も含めて旅行時は必携ですね。本当に今回の件で身に滲みました…
ちなみに「保険証のコピー」を携帯するのはあまり意味がありません。これは昔々、親の保険証が子供の保険証も兼ねてた時代の措置なので、一人一枚保険証が交付される現在は、保険証は現物確認が基本になっているそうです。むしろ保険証をコピーしてしまうと管理が甘くなって、紛失した時に悪用されたりする危険性があるのでコピーは極力しない方がいいです。

2 受診を迷った時はまず#7119または#8000に電話

これらの番号の存在は知っていたのですが、いざという時にとっさに思い出せませんでした。今回のパターンならおそらく先にこちらに相談していたら受診しなくて大丈夫そうだという判断ができたはずです…
#7119も#8000も、かけるとそれぞれ都道府県の実施団体に転送される仕組みです。ちなみに#7119は24時間365日受付ですが、#8000は夜間と休日のみの受付など、受付時間帯は都道府県により異なります。東京の場合は平日18時〜翌8時、土日祝日は全日の受付です。24時間受付じゃない都道府県がほとんどなので注意が必要です。(埼玉と茨城のみ24時間365日受付みたい)
また、#7119も#8000も相談は無料ですが通話料がかかります。楽天LINK(楽天モバイルの無料通話アプリ)の無料通話もこれらの番号は対象外なので、住んでいる都道府県の直通電話番号を事前にスマホに登録しておくといいと思いました。私も今回のトラブルを受けて03で始まる電話番号の方を登録しました。これで通話料金を気にせずに#7119と#8000を利用できます。

詳細はこちらから⬇️
救急安心センター ☎︎#7119 総務省消防庁
こども医療でんわ相談 ☎︎#8000 厚生労働省

3 頭を打った時

子供が頭を打った場合、病院に行った方がいいのかな?と悩むことが多いと思いますが、頭を打って大泣きして、その後普通に会話ができたり歩いたり遊んだりしているようなら問題がないことが多いそうです。
逆に、頭を打っても泣きもせずぐったりしてたり、嘔吐したり、目の焦点が合わなかったり、手足が動かせない、しゃべれない、痛みがどんどん強くなるということがあったらすぐに救急車を呼んだ方がいいと教えてもらいました。これらの症状はぶつけてから2時間以内に出ることが多いそうです。それから2日間、2ヶ月間も注意が必要と言われましたが、まぁ頭を打った直後に何か目に見える異常がなければしばらく注意しながら様子見ということで大丈夫っぽいですね。
頭を打った、となるとつい過剰に心配してしまいますがあまり神経質になることもないのかな?と思いました(注意深く見守る必要はありますが)。

4 もしかしたら帽子に助けられた?

長男は小さい頃から帽子好きで、常に帽子をかぶる子供なのですが、今回頭を打った時も帽子をかぶっていました。もしかぶってなかったらコンクリートですりむいたか、パックリ割れて出血してた可能性が高いと思うので、今回はある意味帽子に助けられたのではないかと思っています。帽子は熱中症や日焼けの予防だけじゃなくて物理的にも頭部の防御にも役立つと思いました。
やんちゃ坊主、やんちゃガールは帽子をかぶりましょう。次男はまだ帽子をかぶせても嫌がって取ってしまうのですが、辛抱強く帽子好きになるように育てようと思います。

まとめ

そもそも子供を抱える必要があるなら、全て一度に済ませようとせず荷物は後回しにすればよかった。勝手の知らない場所で子供2人を1人で見ている状況では何かしようとすべきでなかった。長男は寝起きで若干寝ぼけていたし疲れで機嫌も悪かったのでもう少し気を使ってやるべきだった(今回は雑に扱いすぎた)。完全に防げた事故です。結局何事もなかったからよかったものの、もし打ちどころが悪くて救急車を呼ぶような事態になっていたら?コロナ禍なのに、しかも県外で、もしかしたら医療を受けることができなかったかもしれない。そして沢山の方に迷惑をかけました。旅館の方にも、病院の方にも、そしてこの後保険証や医療証の請求で役所の方にも迷惑をかけてしまいます。二度とこのようなことにならないようにしたいと思います。